本記事では、レバレッジ型投資信託・ETFに潜むデメリットをお伝えします。
本記事を読んでほしい人
- 「長期でみて上昇トレンドならレバレッジ投資信託・ETFを買えばいい?」と考えている人
- レバレッジ投資信託・ETFのデメリットを理解していない人
本記事のポイント
- ボックス相場でレバレッジ投信・ETFは不利
- 長期投資には向いていない
レバレッジ投信・ETF長期投資は危険 ボックス相場時のデメリットを解説
レバレッジ投資信託とは
レバレッジを利用し、少ない金額で資産運用して、何倍もの投資成果を狙う投資信託
先物取引を使って、大きな値動きを可能にしています。
レバレッジETFも同様です。
注意ポイント
市場の伸びを大きく下回る可能性があります
レバレッジ型投資信託・ETFが不利益を被るボックス相場
原指標の日々の騰落率を基準にしている点に注意が必要です。
基準日から翌日は、4.3倍の値動きをしています。
翌日から翌々日でみても4.3倍の値動き
しかし、基準日から翌々日は市場が-1%であるのに対し、本ファンドは-18.5%
上昇と下落を繰り返すと、レバレッジ投信・ETFの成果は悪化します。
直近1ヶ月のような、株価変動が一定のレンジの中に納まっている相場をボックス相場といいます。
ポイント
ボックス相場では、レバレッジ型投資信託・ETFが不利益を被る
レバレッジ投信・ETFのデメリットが露呈している事例
TOPIX連動投信 vs. 日本株4.3倍ブル 運用成績比較
TOPIX連動の投信(ニッセイTOPOXインデックスファンド)と、SBI日本株4.3ブル(レバレッジ型投資信託)の過去運用成績を比較します。
1年間という区切りでみると、TOPIX連動投信はプラスのリターンであるのに対し、レバレッジ投信はリターンが大きくマイナスとなっています。
直近の3ヶ月のリターンはレバレッジ投信の方が優れています。
これは、コロナ後の株式市場の急上昇がボックス相場ではないからです。
長期的にみると、市場平均はボックス相場となるタイミングがある。
そのため、レバレッジ投資信託は長期投資には不向き
ボックス相場でレバレッジ投資信託・ETFは不利? 計算してみた
レバレッジ投信・ETF ボックス相場での不利を計算で実感
計算条件
- 指数連動の投資信託とレバレッジ3倍の投資信託を仮定
- 元本100万円を1年間程度運用
株価の変動は日々、
+2%→+3%→-2%→-1%→+1%→-3% のサイクルを5回繰り返した後、+1%
その後最初(+2%)に戻る
計算結果がこちら↓↓
計算結果まとめ
- 指数連動 +3.6%
- レバレッジ3倍 -33.6%
今回の計算は、運用にかかるコストを考慮していません。
まとめ レバレッジ投信・ETF長期投資は危険 ボックス相場時のデメリットを解説
レバレッジ投資信託・ETFのデメリットをまとめます
レバレッジ投信のデメリット
- ボックス相場でレバレッジ投信・ETFは不利
- 長期投資には向いていない
どのような投資法にもメリット、デメリットは存在します。
人に流されず、自分にとって適しているものを正しく判断するよう心掛けてください。
私は、長期のインデックス積立投資を継続しています。
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