【国内個別株編】
本記事では、オープンチャット「あつまれ!投資初心者の森!」において、投資初心者の方から今まであった質問をブログ形式でまとめています。
目次から、知りたい質問の位置まで飛べるようになっています。
本記事の回答は、主に大学生投資家ひろくん(@rainbowswan777)とオープンチャット運営をされているHixさん(@haxbaz)が投資初心者の質問に回答したものをベースに作成しています。
ふたりとも、ある程度投資をかじった個人投資家です。
投資のプロの模範解答というよりも、投資の先輩としてのアドバイス的な感覚でお読みください。
Q:単元株を買うのであればどの証券会社がいい?
回答
SBI証券か楽天証券
※単元株とは、通常の株式取引で売買される売買単位のこと。国内個別株では、100株単位ものが主流。1株から買える手法は単元未満株という。
ネット証券最大手がSBI証券、近年人気の二番手が楽天証券。
両証券会社とも、低額の現物株取引(1日に50万円以内)では、手数料が一切かからないことが強み。
東証上場企業はすべて購入可能。
外国株・投資信託の取り扱い銘柄数も、他の証券会社よりも多い。
【ふたつの証券会社の違いをざっくり解説】
・楽天証券
①楽天カードで投信を積立購入することで、1%のポイントバック(最大月に5万まで)
②サイト、アプリが初心者にも分かりやすいと好評
①のメリットが非常に強力。
現時点で、税制優遇措置制度の『つみたてNISA』を活用して投信積立をするのであれば、楽天証券一択。
株式投資の年平均リターンが4%程度であることを考えると、購入するだけで1%得をする意義はかなり大きい。
他の楽天サービスとの連携も◎
楽天ポイントで株が買える。
『楽天経済圏』での生活を考えているorしているなら、証券会社は楽天証券がよい。
↑↑楽天経済圏について詳しく知りたい人は、上の記事をご覧ください。
・SBI証券
①日本最大手ネット証券の安心感
②他証券会社に負けないサービスをすると公言している
③外国株を定期買付可能
SBI証券は、他証券会社が魅力的なサービスを開始すると追随して同様のサービスを展開してきた。
現状楽天証券にしかない、投信積立+クレジットカード決済のポイントプレゼントも、2021年2月以降サービスを開始することを発表している。
現状、外国株を定期買付することができるのはSBI証券のみ。(おそらく、今後楽天証券でも可能になる)
定期買付の設定をしておけば、決められた日に、決められた額だけor株数だけ勝手に買い付けてくれる。
長期投資家は利用する人も多い、優れた制度。
住信SBIネット銀行との連携◎
住信SBIネット銀行は、円⇔ドルの為替手数料が安い。
外国株を最小手数料で買いたいなら『SBI証券+住信SBIネット銀行』がよい。
自分はSBI証券をメインに利用しているが、使いにくさを感じたことはほとんどない。
たぶん慣れの問題。
使用方法が分からなくても、SNSなどで聞けば、ユーザーはたくさんいるのであまり心配いらないでしょう。
Q:複数口座開設してもいいの?した方がいいの?
A:口座開設は無料であり、複数持つデメリットがほとんどない。
しいて言えば、株・お金の管理が煩雑になるくらい。
複数証券口座を持つメリット
・片方がメンテナンスなどで利用できないときに柔軟性が効く。
・どちらかの証券会社で魅力的なサービスが開始されたときに、すぐに活用できる
私個人としては、2つ以上の口座開設をおすすめする。
Q:単元未満株を購入するならどの証券口座がいい?
回答
ネオモバイル証券、LINE証券が手数料安く魅力的
単元未満株を購入する証券口座を開設するうえで、気を付けるべきは①手数料、②成約タイミング、③取引の容易さ
①手数料は、ネオモバイル証券は50万円/月以下であれば実質20円/月
LINE証券は、株価に日中であれば0.05%、夜間であれば0.5%のスプレッド(手数料のようなもの)がかかる。
全て日中の時間帯に取引を行うと仮定すれば、月に3-4万円までの単元未満株投資であればネオモバイル証券よりも安い手数料となる。
いずれにしても、どちらの証券会社も手数料は非常に割安と言える。
②成約タイミングが、二つの証券会社で大きく異なる。
ネオモバイル証券では、注文を出してから数時間後or翌営業日に株が購入される。
注文をしたタイミングの株価と大きく異なる株価で購入してしまう可能性がある。
注文は時間帯、土日関係なくいつでも可能な点はメリットと言える。
一方、LINE証券は、平日の昼間か夜間しか単元未満株の注文をすることができない。
しかし、注文をしたタイミングで約定するリアルタイム取引である点はメリットである。
③取引の容易さは、どちらの証券口座もスマホアプリで簡単に株の購入ができる。
直感的に操作しやすい作りになっており、初心者でも簡単に使い方を理解可能。
両証券口座に優劣は特にない。
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(ブログ筆者の私にも500ポイント)
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LINE証券、ネオモバイル証券のより詳しい比較を知りたい人へ↓↓
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【小額で国内株式投資】適した証券口座とその理由は?
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Q:単元未満株で株を始めるっておすすめ?
【こんな人にはおすすめ】
◎単元未満株を使って低リスクで株取引を学びたい
株の取り引きの仕組みを理解して、日々の値動きの感覚をつかんでみたいという趣旨であれば、単元未満株取引をおすすめします。
【こんな人にはおすすめできない】
▲単元未満株を投資の軸にして資産形成をしたい投資初心者
単元未満株をコツコツと取引していても大きな資産を形成することは難しいです。
各企業を調べて、予想して単元未満株を買うのは、かけた時間と成果が見合わないと私は考えます。
もちろん、調べれば必ず成果が表れる確証もありません。
また、投資対象が国内個別株に集中してしまうことも、国際分散の観点から不適切。
投資に回せる資金が少ないうちは、投資信託やETFを購入して簡単に分散を効かせた手法で資産形成することをおすすめします。
Q:どんな基準で購入する国内個別株を決定している?
回答
- ニュースや身の回りから気になる業界・企業をピックアップ
- 証券会社や企業のIR情報で業績や株価推移などの指標をチェック
- Twitterやみんかぶで投資家の意見を参考程度にチェック
企業を分析するうえで使う指標
PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、売上(成長率)、自己資本比率、自己資本有利子負債比率 etc.
企業分析に適する本おすすめ2冊を紹介↓↓
【ここに注意】
・長期的に株価が下落し続けていないか
・将来的に衰退していくような産業でないか
・ほかに所有している株と併せて考えて、業界が偏っていないか
誰でも知っているような、身近な大企業から買い始める方が投資初心者には良い。
株価が急に大きく変動することが少なく、簡単に倒産して株が紙くずになる可能性も低い。
Q:○○の株は今後どうなると思いますか?
回答
誰にもわかりません
少なくとも、株式投資をちょっとかじった(数年から十数年)程度の個人投資家に分かることではない。
株価には、将来の企業の見通しも織り込まれている。
将来伸びると皆が思う企業の株は、その時点で買われて、株価が上昇する。
今後の株価の推移は、今後に新たに発せられるニュースや世界の出来事などに依存する。
予想することは無意味。
Q:今後伸びそうな通信(5G)や医療などの分野の企業を買えば勝ちやすい?
回答
トレンド性の高い銘柄は、割高になっていやすく、暴落にも注意が必要
ひとつ前の回答でも述べたように、株価には、将来の企業の成長性も織り込まれている。
世間で、「通信の時代が来る、感染症対策や高齢化社会に向けて医療系の株が伸びる」とうわさされる頃には、もう十分に株高になった後かもしれない。
事前に買って、世間で騒がれバブルになり始めたときに売り逃げるインフルエンサーは儲けることができる。
流されて購入する個人投資家が損をするのは過去のバブルを学べば分かること。
注目度が高い分、悪材料が出ると急落する可能性もある。
競合他社を調べ、優位性を確認してから購入するべきであると同時に、自分のポートフォリオにおいて業界の分散を意識するべき。
Q:個別株の株価が下落してきたらナンピン買いしてもいい?
回答
個別株のナンピン買いはおすすめしない
※ナンピン買いとは、株価が下がった際に株を買い増すことで、平均取得単価を下げる投資手法
【個別株のナンピン買いをおすすめしない理由】
株価が下落するのは、何らかの理由があってのこと。
その企業の業績が振るわない、将来の見通しが暗い、相場全体が不安定 etc.
再び株価が上昇してくるとは限らない。
日本株でも、長期的に株価が下落し続けているものもたくさんある。
ナンピン買いを続けることで、自分のポートフォリオのバランスが崩れてしまう恐れがある。
ナンピン買いするよりも、他の銘柄に分散した方がよいと考える。
株の基本は、上昇トレンドに乗っかることであることを忘れずに。