私は、大学生投資家のhiro-kunです。
本記事では、特に若い投資家に向けて、「国内株式と外国株式についてどのように考えて投資を行うべきか」私の考えをお伝えします。
米国株を含む外国株投資はだんだんと流行ってきていますが、未だに日本国内株しか購入しない or 日本国内株中心に運用を行っている人をたくさん見かけます。
「外国株式は怖い」「やっぱり日本国内の企業がいい」とお考えのかた、ぜひご一読ください。
若い投資家は外国株式を中心に運用すべき理由
世界のうちでどこに投資するかで考える
投資先を決定する際には、「日本」か「海外」かで考えるのではなく、日本も世界の数ある選択肢の中のひとつとして考える必要があります。
「自分が日本人だから」とか「日本に住んでいるから」ということは、日本国内株に投資する理由になっていません。
世界経済は、日本を中心に回っているわけではありません。
世界の株式市場において、時価総額ベースで各国のシェアを下のグラフに示します。(2020年4月現在)
6割弱アメリカですね。
世界経済は、アメリカを中心に回っていると言われる所以が分かります。
そんな中、我が国「日本」は1割弱で世界第2位
意外と日本も頑張っているなと私は感じています。
さて、この世界の株式市場割合を見ても、日本株を中心に購入する投資手法は、かなり偏った投資方法だということが分かると思います。
私は皆に、「なぜあんまり日本株を買わないの?」と言われますが、逆に「なぜ皆は日本に注目して投資を行っているの?」と感じています。
全世界株式や先進国を対象としたインデックスファンドには、日本株も株式市場割合(1割弱)程度含まれています。
その割合で十分なのではないかと考えられます。
日本の近年の株価推移は優れていない
日経平均株価は、バブル期に最高値を付けた後、その値を更新できていません。
その一方で、近年好調であった米国の代表的な株価指数であるS&P500指数の株価推移は、以下のようになっています。
米国S&P500はきれいな右肩上がりに成長していることが分かります。
市場平均の成長率がこれだけ異なっているのです。
過去推移を見れば、どちらの国の投資リターンが優れたいたのか一目瞭然ですね。
もちろん、過去の株価推移をみても将来の株価がどうなるかは分かりません。
しかし、現状日本には世界を席巻するような会社がほとんどないことは事実だと考えられます。
日本の将来を楽観することはできないのではないでしょうか。
日本の社会への不安
これからの日本の社会にはいくつかの心配点が挙げられます。
- 少子高齢化が進行し、労働人口が激減すること
- 日本企業に優秀な日本人が少なくなること
詳しく説明します。
少子高齢化と労働人口減少
2016年時点で、日本の合計特殊出生率は1.44程度です。
出典:厚生労働省 人口動態調査
人口を維持するためには合計特殊出生率が2.07程度必要と言われていますから、急激なペースで子供の数が減っていくことが分かります。
日本は移民の受け入れ人数も非常に少ない国です。
日本の人口は減少し、高齢化はますます進行するでしょう。
一方米国の人口は増加しています。
世界の人口も増え続けていくことが予想されています。
日本は労働人口の減少によって、さらに苦しい環境になることは目に見えています。
日本企業に優秀な日本人が少なくなる
日本人の若い優秀な人材は、外資系企業に引き抜かれてしまいがちです。
日本企業は、生涯雇用 and 年功序列賃金の会社が多いことが特徴です。
この制度は、能力のない人間でも安心して働くことができると考えることはできます。
しかし、能力のある人間は、条件面で優れた外資系企業に移ってしまいます。
大学生の就職先としても、外資系の企業の人気は高まっていることは、現役の大学生であれば実感できるでしょう。
そのような社会で、日本企業のこれからの成長を期待できるでしょうか?
私一個人としては、米国など海外の企業の方が期待を持てると考えています。
日本の経済成長の恩恵は株式以外で得られる
私たち若い投資家のうち多くの人が、今後何十年という期間日本企業で働くことになると思います。
国内企業で働いていれば、仮に日本が大きく経済成長した場合、仕事の給与アップなどによって恩恵を享受できると考えられます。
若いうちにできる投資額よりもはるかに大きい金額を労働の対価として日本企業から受け取ることができます。
ですので、日本が経済的に成長できず、世界から置いてきぼりを食らった時のリスクヘッジの方が必要であると言えます。
労働に対する手当の厚い日本で働き、投資においては海外の資産を中心に持つことは、非常にバランスが良いのではないでしょうか?
外国株投資の問題点はないのか?
外国株投資には為替リスクがある
外国株は、為替リスクがあります。
株価が成長しても、円高局面では、円ベースでの資産は減少してしまうことになります。
しかし円高の場合、日本企業の株価にも悪い影響を及ぼすことになります。
日本企業は輸出で稼いでいる企業が多くあります。
円高では、海外で日本の商品が相対的に高くなり、売れ行きが悪くなります。
すると会社の業績も悪化しますから、株価にとっても悪影響となります。
さらに、外国の投資家は、円高では日本の金融資産も相対的に割高になりますから、日本株を購入しなくなります。
円高局面では、外国株も国内株も不利益を被りますから、為替リスクはどちらにせよあまり解消されないのです。
外国株式は二重課税されるものもある
米国ETFなどは、配当金に対して米国で10%、日本国内で約20%と二重に課税されることになります。
しかし、この二重課税は、確定申告によって一部を取り戻すことができます。
詳しくは、個人投資家の確定申告テクニックをご覧ください。
ちなみに、値上がり益(キャピタルゲイン)に対しては二重課税とはなりません。
まとめ【若者よ、外国株投資をしよう】
本記事の内容をまとめます。
- 世界の経済のうち、日本の割合は1割程度しかない
- 近年の日本の株価推移は優れているとは言えない
- 日本企業が今後成長するビジョンが見えない
- 日本企業の成長は今後の労働で恩恵を得られる
日本に住み、日本企業で働き、日本企業に投資をするには、非常に偏った投資方法だと考えられます。
将来どのように世界は進んでいくのかはだれにも分かりません。
特に若い投資家は、日本企業で長く働くことができることを強みに考え、投資プランを検討していきましょう。
私の具体的な投資方法は、ほったらかし投資です。
以下の記事に内容をまとめていますので、興味のある方はぜひご覧ください。