大学生投資家のhiro-kunです。
SBI証券で米国株を購入する場合、円貨決済と外貨決済の2種類の購入方法があります。両者のメリットデメリットと、外貨決済の方法を紹介します。
【結論】外貨決済の方がわずかにお得。為替手数料以外にもメリットはある。
SBI証券で米国株を購入
円貨決済と外貨決済のメリット・デメリットを比較します
円貨決済のメリット・デメリット
メリット
- 楽に購入できる
SBI証券の口座内に日本円があれば、自動で外貨に換えて米国ETFを購入してくれます。特に手間はかかりません。
デメリット
- 為替手数料が1ドルあたり20銭(1円=100銭)と外貨決済よりも高い
外貨決済のメリット・デメリット
メリット
- 為替手数料を1ドルあたり4銭で済む
デメリット
- 住信SBI銀行の口座開設が必要
- お金を自分で動かす必要があり、手間がかかる
自分でドルを安く買うためには、住信SBI銀行の口座でドルを買う必要があります。そのため、まずは住信SBI銀行の口座開設が必要です。
SBI証券の口座を開設している人なら、SBI証券のホームページから簡単に住信SBI銀行の口座開設を行えます。
住信SBI銀行の口座に日本円を移した後、ドルを購入し、SBI証券の外貨預金に入金する必要あり。少し手間がかかります。
外貨の購入方法は、このページ後半で説明します。
為替手数料の差はどれくらい? 計算してみました
年間10000ドル(1ドル110円とすると110万円)を米国ETF購入に充てるとすると、
- 円貨決済の場合
10000 ドル × 0.2 円/ドル = 2000 円
- 外貨決済の場合
10000 ドル × 0.04 円/ドル = 400 円
為替手数料の差額は1600 円
110万円程度の株式購入で為替手数料の差額が1600円。少しはお得になるが、外貨決済を行うかどうかは、以下の外貨決済にかかる手間を各人がどう考えるか次第です。
外貨決済の方法 どれくらい手間がかかるの?
実際に外貨決済をするための手順は以下の通り。
- SBIハイブリッド預金から住信SBI銀行の円普通預金に振替
- 住信SBI銀行の円普通預金を使って外貨普通預金(ドル)を購入
- SBI証券の外貨預金に振り込み
- 外貨決済を選択して米国株を購入
手順①SBIハイブリッド預金から住信SBI銀行 の円普通預金に振替
SBI証券と住信SBI銀行の口座を連結させると、SBIハイブリッド預金という扱いになります。ハイブリッド預金とは、高金利で現金を預金しつつ、SBI証券での証券購入も可能となる制度です。
ハイブリッド預金の仕様、金利など詳しくはこちら。
ドルを購入するためには、まずこのハイブリッド預金から、住信SBI銀行の円普通預金に振替を行う必要です。(手数料は無料)
住信SBI銀行のホームページにログインし、画面中央やや左の振替を選択します。
出典: 住信SBIネット銀行
続く画面で、出金口座に「SBIハイブリッド預金」 振替先口座に「円普通」を選択。さらに振替をする金額を入力します。
出典: 住信SBIネット銀行
確認の後、取引パスワードを入力すると完了になります。所要時間は1,2分程度。振替はすぐに反映されます。
手順②住信SBI銀行の円普通預金を使って外貨普通預金(ドル)を購入
次に外貨購入の手順に移ります。
住信SBI銀行のホームページから「外貨普通」を選択。米ドル普通の買付を選択します。
出典: 住信SBIネット銀行
出金口座に「円普通」 入金口座に「米ドル普通」 注文方法に「リアルタイム」を選択します。
出典: 住信SBIネット銀行
買い付け金額は、円指定(○○円で買えるだけドルを買う)または、米ドル指定(○○ドルだけ購入)のどちらかを選択。その下の欄に購入する金額を入力します。
WEB取引パスワードを入力して確認を押す。以上の手順で米ドルの買付が完了します。(手数料1ドル当たり4銭)所要時間は1,2分程度。買付結果はすぐに反映されます。
住信SBI銀行では、外貨積立が可能です。
外貨積立を設定しておけば、さらに安い為替手数料で、指定した曜日に指定した金額だけドルを買付することが可能となります。
外貨積立は本ページ後半で紹介します。
手順③SBI証券の外貨預金に振り込み
住信SBI銀行の外貨口座内にあるドルを、SBI証券の外貨口座に入金する必要があります。(手数料無料)
この操作は、SBI証券のホームページ上で行います。ログイン後、SBI証券「入出金・振替」内にある外貨入金を選択します。
出典: SBI証券
入金する通貨(米ドル)を選択し、振込金額を入力します。SBI証券の取引パスワードを入力し振込を行います。振込は30秒から1分で買付余力に反映されます。
手順④外貨決済を選択して米国株を購入
米国ETF購入時に外貨決済を選択して米国株を購入します。
住信SBI銀行口座のメリット
外貨決済には、住信SBI銀行の口座開設が必要となります。この住信SBI銀行の口座はいくつかメリットがあります。外貨決済を行うか迷っている、住信SBI銀行の口座を開設しようか迷っているなら必見です。
住信SBI銀行口座開設のメリット
- 外貨の定期買付ができる
- ATM手数料 他行宛振込手数料が会員ランクによって数回無料
- 海外のATMで住信SBI銀行の外貨預金から現地通貨を引き出せる
外貨積立ができる
外貨積立とは、指定した買付頻度、買付金額で自動で外貨を購入してくれる制度です。最低500円から可能で、急な為替変動時には購入を見送る設定もかのうです。
為替手数料は1ドルあたり2銭。購入タイミングを複数回に分散して円の金額指定でドルの積立を行うことで、為替レート変動に対するリスクヘッジになります。
出典:住信SBIネット銀行
購入ペースは毎月、毎週、毎日などの設定が可能です。
ATM手数料 他行宛振込手数料が会員ランクによって数回無料
ATMを使用するには、キャッシュカード発行の申し込みが必要となります。(SBI証券経由での住信SBI銀行の口座開設ではキャッシュカードは届きません)
住信SBI銀行のwebサイトから発行手続きが必要です。(簡易書留郵便でキャッシュカードが届きます、発行手数料無料)
ランクによって手数料無料の回数が異なります。学生を含む30歳未満であればランク2となり、ATM出金手数料5回 他行宛振込手数料3回 が無料になります。
海外のATMで住信SBI銀行の外貨預金から現地通貨を引き出せる
住信SBI銀行のキャッシュカードは、海外のVISAまたはPlusマークのあるATMであれば現地通貨を引き出すことが可能です。
デビットカード付きのキャッシュカードを発行していれば、外貨預金口座内の外貨を使ってデビット決済も可能です。
まとめ
- 外貨決済では、為替手数料を1ドルあたり20銭から最大2銭まで安くすることが可能。
- 外貨決済には、住信SBI銀行の口座と、定期的な振替、外貨買付が必要。
- 住信SBI銀行は為替手数料以外にもメリットがある。
私は、外貨積立を週に一回自動で行ってドルを購入し、米国株を購入しています。
本ページの内容が、皆様の判断のお役に立てる情報であれば幸いです。